2015年3月25日水曜日

「長宗我部 最後の戦い」が講談社から発売されました

 長宗我部盛親を主人公にした小説「長宗我部 最後の戦い」が、講談社から発売されました。
 講談社文庫の3月発行分で、上下巻一斉発売です。作者は小説「長宗我部元親」も書いている近衛龍春さん。この著書の解説を長宗我部友親が書きました。

 いろんな資料を調べて、各地に残されている、伝説などにも耳を傾けて、近衛さんの盛親像を完成させています。

 徳島県の西方に位置する阿南市に残されている盛親の正室についての話も興味を惹かれます。小説では香ノ方です。
 この正室は、盛親捕縛される、の知らせを聞いて、土佐から京の都に向かいます。しかし、阿波に入ったところで、族に襲われます。
 そこで手傷を負い、そのことを一緒にいた犬の「国照号」に、国元に知らせるように頼みます。
 国照は、血塗られた香ノ方の小袖を体に巻いて、土佐に向かって走りますが途中で倒れてしまいます。
 正室も、深手のために亡くなってしまいます。その正室が持っていた鏡などがこの地に残され、後世神社に現在も保管されているそうです。
 そうした話もこの小説には盛り込まれています。

「長宗我部 最後の戦い」は上下巻、それぞれ870円(税別)

http://bookclub.kodansha.co.jp/product
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